私選・JRA賞2025競走馬部門
この記事は1月2日の夜に書いていますが、来週(おそらく7日)には、JRA賞競走馬部門の記者投票結果が発表され、各部門賞と年度代表馬が決定します。
昨年も筆者の個人的見解で各賞を決めた記事をアップしたところ、4000を超える閲覧数があったので、今年もそれに気を良くし?正式発表に先駆けて2025年の各賞を占ってみることにします。
去年の繰り返しになりますが、まずは本当のJRA賞の、主な規定について紹介します。
*投票資格を持つのは、記者クラブ加入3年以上、かつ常態的にJRAの取材を行っている記者と、東京新聞協会または日本競馬新聞協会の加盟各社が、自社を代表する記者として選出した記者(1社につき5名)。この他に、現場をリタイアした会友の一部にも投票権がありますが、フリーランスの競馬記者には資格がありません。基本的に記名投票ですが、匿名投票も認められています。
*続いて各賞の規定です。
現在、投票対象馬はJRA在籍馬だけでなく、地方競馬所属馬、海外馬にも拡大されています。
部門賞は、投票数の3分の1の得票数を獲得すれば決定。もしこれに達しない、あるいは1位同数になった場合は、理事長が委託した競馬記者によって構成される8名の特別理事会の協議により決定します。
なお、部門賞には「該当馬なし」も認められていますが、同じく投票数の3分の1以上となった場合に決定します。
最優秀スプリンターの対象距離は1399m以下、最優秀マイラーの対象は1400m~1600mが目安となっています。つまり1400mでの実績はマイラーの方の選考に原則として用いられることになります。
年度代表馬は各部門賞受賞馬の中から選ばれます。該当なしはありません。
◆筆者の選出結果発表
では、私が選んだ2025年度のJRA賞競走馬部門を発表しますが、個人的なこだわりとして、JRA賞は特別賞以外「JRA所属馬を対象とするのが筋」だと思うので、海外馬でジャパンCを勝ったカランダガンは除外しました。またJRA所属馬が海外や地方競馬で挙げた成績は当然考慮しました。
★最優秀2歳牡馬 カヴァレリッツォ
朝日杯フューチュリティSの勝ち馬です。例年以上にメンバーが揃い、時計的な価値もこのレースの水準を超えていました。今後はともかくとして、2歳終了時点ではホープフルSよりもメンバーレベルの高さにおいて、25年はその価値を上に置くべきだと思います。
★最優秀2歳牝馬 スターアニス
阪神ジュベナイルFの勝ち馬。いくら強力なライバルたちが立て続けに戦線離脱したといっても、GⅠ勝ちと中京2歳S僅差2着ですから文句なしでしょう。
★最優秀3歳牡馬 マスカレードボール
獲得したGⅠタイトルは天皇賞秋だけなので、ここは皐月賞と有馬記念を制したミュージアムマイルと票が割れるところかもしれません。
ただミュージアムマイルは直接対決の天皇賞秋でマスカレードボールに屈していますし、ダービーでは掲示板を外しているのが大きなマイナスです。有馬記念のメンバーレベルも例年より見劣りました。対してマスカレードボールはほとんど通年崩れておらず、ダービー2着、そして高レベルメンバーとなったジャパンCでカランダガンと大接戦を演じ、レコードの勝ち時計と同タイム2着となったのが大きいです。
★最優秀3歳牝馬 エンブロイダリー
オークスは大敗しましたが、桜花賞と秋華賞の2冠を超える実績馬が出てきませんでした。ここは無風区だと思います。
★最優秀古馬牡馬 ダノンデサイル
国内GⅠを勝てなかったことはイマイチ物足りませんが、なんといってもドバイシーマクラシックでカランダガンを破っての勝利が大きかった。有馬記念でも形を付けましたし、崩れたのは61キロを背負わされた英インターナショナルSだけ。
★最優秀古馬牝馬 レガレイラ
ダートで急成長したダブルハートボンドと迷いましたが、オールカマー、エリザベス女王杯の連勝と有馬記念でもまずまずの結果を残せたことを評価しました。有馬で崩れていたらダブルにしたかもしれません。骨折明けの宝塚記念は大敗したものの、コンディションさえまともなら現役トップクラスにあることは下半期で証明できたと思います。
★最優秀スプリンター 該当馬なし
これは仕方ないところ。とにかく現状のスプリント界は低調で、無理に最優秀を決めるのはよろしくないと思います。
★最優秀マイラー ジャンタルマンタル
満場一致でないとおかしい。とにかく牡馬が出走できるマイルGⅠの完全制覇を達成したという史上初の偉業を称えることに異論はないでしょう。
★最優秀ダート フォーエバーヤング
今や世界最強のダート馬なのですから、これも満場一致でないとおかしいでしょう。
★最優秀障害 エコロデュエル
障害GⅠ春秋制覇、これも満場一致レベル。
★特別賞 カランダガン
20年ぶりに海外馬としてジャパンCを、しかもレコードタイムで制覇したことを評価。
★2025年・年度代表馬 フォーエバーヤング
これしかないでしょう。JRAの出走こそなかったですが、国内では船橋で日本テレビ盃を使ってくれて勝ちました。敗れたのはサウジC完勝からコンディションが整わなかったドバイワールドC3着のみ。日本馬によるブリーダーズCクラシック初制覇は、日本競馬の大きな歴史的モニュメントです。現役ラストイヤーとなると思われる今年、上半期は去年惜敗したドバイワールドCの初制覇が大目標となりそうです。
投票権のない一介の競馬ライターの端くれの自己満足企画ではありますが、最も妥当なラインアップではないか?と自負はしています(笑)。
なお最後に筆者の勝手な思いをひとこと。毎年のことですが、無記名投票をする記者がひとりでも減ることを願っています。マスコミで仕事をする人間ならば、個人を特定できない無記名という手段で本職における意思表示をすることには、納得できないからです。
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