競馬界の定年制を考える
中央競馬では3月2日をもって、7名の調教師が70歳の定年を迎え引退、他に1名が自主廃業を申し出ての勇退となり、長年の貢献を終えられました。毎年のことですが、この1か月は該当厩舎の管理馬がいつにも増して活躍し、ラストウィークの先週も、土日で5勝をマークしました。
水上学
2025.03.05
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毎年のようにこの時期になると「会社と違い完全に能力査定の分野なのだから、年齢で切るのはおかしい」「まだまだ活躍できるのだから、定年の設定を引き上げるべきではないか」という声が、一部の競馬マスコミから挙がるもの。確かに、社会的には高齢者就労を拡充しようというのが現状の基本路線であり、労働力減少の傾向からも、シルバー人材の活用は必要な施策となってきています。ただ、こと競馬、それもJRAについていえば、必ずしもそうは言えないのではないかと思っています。