競馬は動物虐待か?
少し時間は経ってしまいましたが、4月27日に香港で行われたクィーンエリザベス2世Cで、日本から遠征した3冠牝馬、リバティアイランドが骨折、回復の見込みがないとして安楽死の措置が採られました。この報道を受けて「なぜ骨折程度で馬の命を奪うのか」とか「競馬がなければこんな事態は起こらなかったのではないか」などの声がSNSで散見されました。と同時に、一部の動物愛護団体の動きも活発化したようです。
水上学
2025.06.26
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今回は、この一件から、長年相克関係にある「競馬と動物愛護」の狭間について、簡易な考察を加えることにします。なお、引退馬の余生やばんえい競馬の問題、近年ニュースでも取り上げられている神事における馬の扱い方などにまで視野を拡げると筆者の手には余る上に膨大な分量となってしまうので、今回はあくまで「競馬場におけるシーン」に限定して話を進めていくことをご了承ください。